皆さん、なんとなくはご存知ですよね。

今から１４年前の平成１２年に民法等の改正によって新しい成年後見制度が開始されました。
これには、判断能力のない方の権利を守るために家庭裁判所に申立てる「法定後見制度」と、
自分の意思であらかじめ任意後見人となる人を決めて契約する「任意後見制度」があります。
つまり、精神上の障がい等（認知症、知的障がい、精神障がい等）によって判断能力が不十分であるために、
法律行為の意思決定が困難な人を守る制度なんですが・・・

まだまだ利用している人が少ないのが実情です。

どのくらいかというと、全国で認知症高齢者が４７２万人、知的障がい者が５０万人、精神障がい者が２００万人と言われている中、成年後見制度を利用している方が約１７万人だそうです。

ケタが違います。

同じく平成１２年に施行された介護保険制度を利用している方が今では４１７万人に対し、これはどういうことなんでしょうか。

見ず知らずの第三者に自分の財産を任せたくないとか、
親のメンドウは子が見るものだからとか、
後見人のなり手がいないとか、理由は色々あるとは思いますが、まだまだ法的な制度をどう利用したらいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。
いかに敷居を下げて、超高齢社会に対応していくか。
難しい問題が沢山ありますよね。
一人でも多くの方が安心して笑顔で暮らしていけるよう、考えていかないといけないなと、改めて思っています。

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