「ちゃんとしてあるから大丈夫」を鵜呑みにしてはいけない。
我々司法書士が、相続のご相談を頂いた際に、思わず「またか・・
亡くなった夫が再婚していた場合で、前婚の際に子供がいた。
あるいは、夫に認知した子供がいた、という場合ですが、妻として
「夫が亡くなったら相続人は妻である私と夫の子。大丈夫なのかし
そして、すごく言いづらいところを勇気を振り絞って、こう言うん
「あなた、ちゃんとしておいて下さいね」って。
この「ちゃんとしておいて」とは、夫の子と争いが生じないように
そして、夫の方は、「ちゃんとしてあるから大丈夫」と答えること
何故なら、子供とずっと交流があった場合は、折に触れ、金銭を渡
そうすると、夫としては「父親としてできることはやってきたから
また、子供と交流が全くなくなっていた場合には、「もう、関係な
日本では(世界のことは分かりませんが)、親子の縁はどうやって
そして、子供は、必ず親の相続人となります。
(ほんの一部ですが、子が親を虐待していた、などの場合に子供を
例え、自分の今の戸籍に入っていなくても、子供は子供なんです。
そして、現在では、「相続人なんだから、自分の相続分はきっちり
「お父さんはずっと私のことを気にかけてくれて、その度に援助も
と言ってくれるお子さんは、1割にも満たないでしょう。
また、請求してこない代わりに「もう、関係ないんだから、一切連
と言われてしまうケースも。
こうなると、遺言がない場合はお手上げです。
費用を掛けて弁護士を雇って、ということになってしまいます。
ですから、「ちゃんとしてあるから大丈夫」というその言葉を鵜呑
「ちゃんとしてある」というのは、公正証書遺言を作成してある場
以上のことは、何も夫婦間だけの話ではありません。
親の介護を、自分の仕事を犠牲にして行った子供。
親の会社を、汗水たらして一緒になって盛り上げた子供。
親はその子に向かって、「悪いようにはしないから」と、似たよう
公正証書遺言がなければ、残念ながら、悪いようにしか、ならない
みなさん、「ちゃんとする」気持ちがあるなら、行動しましょう。