今日は、住宅ローンが残っている場合の相続のお話しです。
亡くなった方が、住宅ローンの支払いを終えずに亡くなった場合、そのローンはどうなると思いますか?…
通常は、住宅を購入する際、金融機関の融資を受けるのと同時に「団体信用生命保険(通称 団信)」に加入させられます。
これは、住宅ローンの債務者が、ローン返済途中で高度障害を負ったり亡くなった場合に、ローンの残債務を生命保険会社が金融機関に対して支払う、というものです。
この団信に入っていないと、ローンの残債務を、相続人が負担することになってしまい、例えばローンの債務者であるご主人を亡くした専業主婦の奥様は途方に暮れてしまう訳です。
皆さん、住宅を購入する際、金融機関や仲介業者・司法書士などから言われるがままに膨大な書類にサイン・捺印していくので、自分がいったい何の書類にサインしたかを十分に理解していない場合が多いです。
(何を隠そう、私もそうでした)
これを読んで下さった皆様は、いい機会ですので、自宅の権利証は手元にあるか、自分(ご主人)は団信に入っているのか、を確認されてはどうでしょうか。
また、これはちょっと横道にそれた話ですが、既に住宅ローンの支払いが済んでいるのに、金融機関が設定した抵当権を抹消していない方、そのお手続きはお早めに。
書類が手元ににあれば、基本的にいつでも抵当権を抹消する登記はできるのですが、10年、20年とそのままにしておくと、結構厄介です。
次世代に迷惑を掛けないためにも、該当する方は私共、司法書士に声を掛けて下さい。